東京で活動していた当社が、調査を含めて宮古島に通うようになった頃、ビデンス・ピローサはまだ「むつうさ」と呼ばれる畑の厄介者で、これをわざわざ畑で栽培しようという話は、なかなか島民の理解を得ることが難しい状態でした。町役場の担当者がその気になると同時に、民意の形成が必要でした。その有用性と事業の将来性について、有力なオピニオンリーダーを見付けては根気よく説明するという努力が必要でした。
研究の分野では、民間薬、伝承薬としての知見を参考にしながら、国内の大学その他、多くの医療機関と共同研究あるいは委託研究等の形で実証的に研究を進め、結果は逐次学会等に報告してきました。
ご協力いただいた主な大学は大阪薬科大学、鹿児島大学、北里大学、神戸大学、東京農業大学、星薬科大学、明治薬科大学、琉球大学などで、その他の医療機関や試験研究機関を含めるとかなりの数に上ります。
またその間に、宮古島市、沖縄県、内閣府などのご推薦やご支援により、宮古ビデンス・ピローサを回る研究が大きく進展しました。
2004年 2005年 |
“平成16、17年沖縄産学官共同研究推進事業” に参画 |
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2004年テーマ 「宮古ビデンス・ピローサの総合開発」 2005年テーマ 「宮古ビデンス・ピローサの高度付加価値製品の開発」 |
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2006年~2007年 | “平成18、19年度地域新生コンソーシアム研究開発事業“に参画 (経済産業省) |
宮古ビデンス・ピローサの作用物質や作用機序を、「ヒト」での試験で確認。 | |
2008年 | 農商工連携88選 認定 (農林水産省、経済産業省) |
農業と商工業、流通業者などが連携し、その特徴などを活用して地域活性化に取り組む事業を、農林水産省、経済産業省が、モデルケースとして選出した事業において、全国都道府県から応募のあった240件の中から「宮古ビデンス・ピローサ事業」など88件が認定された。
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